生きるための文=体講座 第2回
身体からの学ぶ
尹 雄大講師
生きるための文=体講座 第2回 について
この講座は終了しました。
筆記用具の持参はお任せしますが、軽く運動できるような服装でお越しください。
・ 人はどのような姿勢で立っているのか。そのことと思考の関係について、バ
ランスのとり方から検証します。
・ 言葉を話し、書く上で必要な視点、論点を目の使い方から考えていきます。
・ 知識や情報を身につけてしまうと体の軽快さが失われる。思考優位になると
体感が鈍くなることを通じて、言葉を用いながら言葉に引きずられない方法
について考察します。
予約受付終了
生きるための文=体講座 第2回 講座情報
- 講座名
- 生きるための文=体講座 第2回身体からの学ぶ
- 講師
- 尹 雄大講師フリーランスーのインタビュアー&ライター
- 日時
- 2012年11月25日(日)16:00-18:00
- 場所
- 駒場ハウス
井の頭線駒場東大前徒歩5分
日本近代文学館(東京都目黒区駒場4-3)そば
アクセス詳細はメールにてご案内致します - 参加費
- ¥3,500
- 定員
- 定員未定
『生きるための文=体講座』について
ときにハミングするように綴ったり、キャベツの千切りをするように書いた
り、好きな子の手にそっと触れるときのドキドキした感じでしたためたりだとか。身体の奏でる音をぎゅっと閉じ込めた、そんな躍動した文章を書きたい。そう思ったことはないでしょうか?
文章の書き方をうたう本や講座では、ハミングするときの快調さや千切
りするときのリズミカルな具合、初めてあの人の手に触れたときの薄荷のような清冽な気持ちだとか、そんな“感じ”の表し方にはあまり関心がないようです。身の内から否応なく出て来るこの“感じ”をどうやってつかまえればいいのか。ひとつわかるのは、あれこれ考えたところで表せないということです。
僕らの体は立体で3次元ですが、言葉は平面的な2次元に所属していて、つまり体の感じた感覚は言葉より高い次元にあって、それを低い次元のもので表そうとするから、どうしてももどかしさがつきまとう。
でも、この「もどかしさ」という身のよじり方が言葉に与える質感、手触りが言葉に奥行きをもたらすんじゃないか。そこに目を凝らせば、的確な言葉をつかめるんじゃないか。そんなふうに思います。
自分の体が感じていることを表すには、まず自分が何をどのように感じてい
るかを知る必要があります。言葉を話すにも書くにも、口が手が肺が心臓が欠かせない。ひとときも体から僕らは離れることができないからです。
だから頭をひねって言葉で言葉を考えるのではなく、体から考えてみたい。僕らの体が何を訴えようとしているのか。そこに焦点を当てることで言葉を話す、文章を綴るという行為を考えてみたい。そういうワークショップを行いたいと思っています。