音語り 2014/2/2

定期講座

本郷 幸子講師

音語り 2014/2/2 について

この講座は終了しました。

音語り

喜怒哀楽シリーズはまたまたひと休みで(これまで「怒」と「楽」を開催)、今回は、初めてヴァイオリンとヴィオラの二重奏をとりあげます。ヴァイオリンよりも少し体が大きくて、少し声が低いヴィオラは、その性格からスポットライトを浴びることは少なくても、アンサンブルでは中音域を主に担当し、縁の下の(中の?)力持ち。とても大切な役割を担っています。楽器の歴史や特徴にふれながら、音色の違いと、そこから生まれるアンサンブルを味わっていただきます。いろんなジョークも飛び出すかもしれません?!

***前回の講座***
喜怒哀楽シリーズ「哀」の前に、ひと呼吸。

今回はカノン特集。バッハ、モーツァルト、テレマン、それからルクレールの二重奏を。百年の時を経た古民家に広がるバロックヴァイオリンの味わい深い音色をお楽しみ下さい

■演奏曲目

テレマン:カノン風二重奏ソナタ 第3番、第4番
テレマン:2つのヴァイオリンのための組曲「ガリバー」
バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番より、フーガ
ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ 作品3 第2番、第5番

***前回の音語り***

■喜怒哀楽シリーズ「楽」
心が弾む、胸が躍る、浮き立つなどの表現があるように、人は楽しさを感じるとき、身も心も軽くなり、浮き浮きワクワクと躍動感に満ちてきます。そこで、今回は、その躍動感に深く関わっている、音楽の三大要素(メロディー・リズム・ハーモニー)のうちの「リズム」をテーマにします。一日のなかにも朝昼晩、一年のなかにも春夏秋冬と、自然や生活のなかにもリズムが存在していますが、人間にとって一番身近なリズムといえば、心臓の鼓動であるといえます。生まれてから死ぬまで、一度も休みなく動き続ける心臓を内包している人間が、どのように、拍子というシステムを生み出し、それを発展させてきたか。付点のリズム、シンコペーション、スィングなどのリズムの面白さ、そして、2拍子、3拍子、4拍子を始め、12拍子にいたるまで、それぞれどのような特徴があるか。躍動するリズムが織り込んであるヴァイオリンの名曲の数々や、付点のリズムを有効活用したベートーヴェンの交響曲、強烈な変拍子を見事に花開かせたストラヴィンスキーの「春の祭典」を聞いたり、実際に、一緒に手拍子で色々なリズムを叩いたりしながら、リズムの楽しさを体感していただけたらと思います。


■演奏曲目

サラサーテ:序奏とタランテラ
ファリャ/クライスラー編曲:スペイン舞曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第三番より「ガボット」
クライスラー:シンコペーション

予約受付終了

音語り 2014/2/2 講座情報

講座名
音語り 2014/2/2定期講座
講師
本郷 幸子講師ヴァイオリニスト
日時
2014年2月2日(日)
18:30-20:30
場所
都内古民家
(お申し込みいただいた方に、詳細をお送りいたします。)
参加費
¥3,000
定員
定員未定
共演
廣海史帆(ヴィオラ / ヴァイオリン)

東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、同大学大学院修士課程古楽科を修了。2008年、第22回古楽コンクール〈山梨〉最高位、併せて栃木・蔵の街音楽祭賞受賞した。2007、08年、パリ・シャンゼリゼ管弦楽団よりスカラシップを受け、サント・ヨーロッパ音楽アカデミーに参加。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、レ・ボレアード等の公演・録音に参加するほか、古楽、モダンを問わず様々なアンサンブル活動を展開している。
曲目
モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ト長調 K.423
モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ロ長調K.424
モーツァルト/オペラ「フィガロの結婚」序曲、オペラアリア抜粋(ヴァイオリン二重奏)ミヒャエル・ハイドン/ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ第1番、第2番(抜粋)
ブログ記事
http://nothjp.wordpress.com/2014/01/08

『音語り』について

音楽は予備知識がなくても楽しめてしまうのが魅力でもありますが、この講座では、文字通り「音と語り」で、その世界をより深めていきます。間近で聞く生の音色はひとあじ違います!どうぞお楽しみください。

*

音楽は音の織物。

その完成品を味わうだけでなく、その糸がどう紡がれたのかを紐解いて、共に学び、発見し、深める場をつくれたらという思いで、音語りを始めました。「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに」という井上ひさしさんの言葉を胸に。音楽の世界の新しい扉が開かれ、より親しみを持っていただけたら幸いです。

※この講座は、演奏だけではなく、毎回違うテーマに沿って様々なお話を入れながら進みますので、通常の演奏会とは異なります。その点をご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。