チベット医学と薬の哲学 ~医学曼荼羅を読み解く 身体の健康と病理

小川康講師

チベット医学と薬の哲学 ~医学曼荼羅を読み解く 身体の健康と病理 について

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チベット医学と薬の哲学 ~医学曼荼羅を読み解く

雪の国チベットには三本の医療の樹木が茂っている。ひとつは「身体構成の樹木」。ひとつは「診断の樹木」。ひとつは「治療の樹木」。チベット医学を学ぶものは最初に必ず三本の樹木の構成を完全に理解することを義務付けられる。今回の講座では健康と不健康の2つの幹、12本の枝、88枚の葉からなる「身体構成の樹木」を中心に解説するとともに、チベット医学の根底に流れている身体観について学びます。そして、ルン・ティーパ・ベーケンと呼ばれる三体液エネルギーの謎に迫ります。

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チベット医学と薬の哲学 ~医学曼荼羅を読み解く 身体の健康と病理 講座情報

講座名
チベット医学と薬の哲学 ~医学曼荼羅を読み解く 身体の健康と病理
講師
小川康講師薬剤師 チベット医
日時
2015年3月8日(日)
14:00-16:00
場所
記憶の蔵
文京区千駄木5-17-3
千代田線千駄木駅徒歩8分
記憶の蔵地図
参加費
3500円
定員
30名

『チベット医学と薬の哲学 ~医学曼荼羅を読み解く』について

チベット医学文化圏にはチベット高原はもちろん、ブータン、モンゴル、ネパール、ブリヤート共和国など中央アジアの広範囲が含まれ、その歴史は八世紀に医聖ユトクが医学聖典『四部医典』を編纂したことにはじまる。その名の通り4つの部門から成り立ち、根本部門では概略。論説部門では生理学、薬草学、倫理学。秘訣部門では診断、治療学。結尾部門には脈診・尿診とともに処方集がまとめられている。そして、17世紀には四部医典の内容を80枚の絵解き図(曼荼羅を含む)として表された。本講座では、絵解き図の1番から4番までを一枚ずつ読み解き、チベット医学の思想を紹介するとともに、われわれ日本の医薬に必要な哲学とはなにかについて考える。