13歳からの相対性理論 vol.2モノの見方と物理

定期講座

小林 晋平講師

13歳からの相対性理論 vol.2モノの見方と物理 について

この講座は終了しました。

13歳からの相対性理論

前回,相対性理論に限らず物理においては「モノの見方」,
つまり「どのように観測するか」
が重要であることをお話ししました。
それは,私たちの見方によって変わらない量に注目することで
調べているシステムが持つキレイなところ,すなわち対称性が明らかになり,
物理的本質に迫ることができるからです。
実際,特殊相対性理論の構築においても,ニュートン力学と
電磁気学とが備えていた対称性の違いが大きな役割を果たしました。

今回の講座では,ニュートン力学とその数学的構造を明らかにした
解析力学を取り上げ,私たちの見方によらないものは何かということを
追いかけていくと,エネルギーや運動量などの保存則が導かれることを
ご説明します。保存則の奥には対称性がある,すなわち「美しい」ことが
不変性を導くという自然の面白さを感じて頂ければと思います

予約受付終了

13歳からの相対性理論 vol.2モノの見方と物理 講座情報

講座名
13歳からの相対性理論 vol.2モノの見方と物理定期講座
講師
小林 晋平講師東京学芸大学教育学部准教授
日時
2014年10月11日(土)
14:00-16:00
場所
記憶の蔵
文京区千駄木5-17-3
JR西日暮里駅徒歩13分
千代田線千駄木駅徒歩8分
参加費
3500円
定員
定員未定

『13歳からの相対性理論』について

「アインシュタインの相対性理論によると,この世界は
時間と空間を合わせた4次元というものらしい」
と聞いたことはあっても,「なぜ時間と空間を一緒に
考える必要があるのか」まで知っている人は少ないのではないでしょうか。
「13歳からの特殊相対性理論」では,中高の数学も前提とせず,
「関数」「三平方の定理」「ベクトル」「行列」といった,
特殊相対性理論に必要な数学を一から時間を掛けて説明し,
なぜ4次元になるのか,そして世界一有名と言われる方程式
E=mc^2 がどうして出てくるのか,きちんと理解することを目標とします。
物理や数学ファンの方はもちろん,学生時代に物理・数学を
選択しなかった方や理数系科目が苦手だったという方も,
「相対論は何がしたい学問なのか」そして「物理的実在とは
何か」に注目することで,飛躍的に理解し易くなることを
味わって頂ければと思います。