13歳からの相対性理論 vol3「動きながらモノを見る」

定期講座

小林 晋平講師

13歳からの相対性理論 vol3「動きながらモノを見る」 について

この講座は終了しました。

13歳からの相対性理論

前回の講座では,保存則の背後に対称性という「見方を変えても
変わらないもの」があることをご紹介しました。
このように見方を変える( = 座標変換する)ことに対し,
系がどのように変換するか,または不変に保たれるかといったことを
調べれば,その系が持つ奥深い性質に迫ることができます。

このことを踏まえ,今回の講座では「ある速度で動きながら見た場合に
系がどのように変化して見えるか」をニュートン力学に基づいて説明します。さらにこの問題をアインシュタインが考えた「光の速さで追いかけたら
光はどのように見えるのか?」という問題へ応用するため,
光,すなわち電磁波とはどのようなものかについてご説明します。

ベクトルや三角関数といった数式も現れますが,それらについては
基礎からしっかりご説明しますので,予備知識は必要ありません。
実際に簡単な計算を味わっていただきながら,それらの数学が
物理的実体と結びついて生き生きと動き出す様子を体験して
いただきたいと思います。

予約受付終了

13歳からの相対性理論 vol3「動きながらモノを見る」 講座情報

講座名
13歳からの相対性理論 vol3「動きながらモノを見る」定期講座
講師
小林 晋平講師東京学芸大学教育学部准教授
日時
2014年12月6日(土)
13:00-15:00
場所
記憶の蔵
文京区千駄木5-17-3
千代田線千駄木駅徒歩8分
記憶の蔵地図
参加費
3500円
定員
定員未定

『13歳からの相対性理論』について

「アインシュタインの相対性理論によると,この世界は
時間と空間を合わせた4次元というものらしい」
と聞いたことはあっても,「なぜ時間と空間を一緒に
考える必要があるのか」まで知っている人は少ないのではないでしょうか。
「13歳からの特殊相対性理論」では,中高の数学も前提とせず,
「関数」「三平方の定理」「ベクトル」「行列」といった,
特殊相対性理論に必要な数学を一から時間を掛けて説明し,
なぜ4次元になるのか,そして世界一有名と言われる方程式
E=mc^2 がどうして出てくるのか,きちんと理解することを目標とします。
物理や数学ファンの方はもちろん,学生時代に物理・数学を
選択しなかった方や理数系科目が苦手だったという方も,
「相対論は何がしたい学問なのか」そして「物理的実在とは
何か」に注目することで,飛躍的に理解し易くなることを
味わって頂ければと思います。