13歳からの相対性理論 第5回・寿命が長くなる?
定期講座
小林 晋平講師
13歳からの相対性理論 第5回・寿命が長くなる? について
この講座は終了しました。
タイトル:13歳からの相対性理論
第5回・寿命が長くなる?
〜特殊相対論での時間の遅れとウラシマ効果〜
内容:
今回から,いよいよ特殊相対性理論から導かれる
不思議な現象を扱います。最初のテーマは「時間の遅れ」。
運動している物体の時間は,静止している物体に比べて
ゆっくり流れるようになるという現象についてです。
これまで数回の講座では対称性と保存則の関係をご説明し,
「一定の速度で動きながらモノを見たら,どう見えるのか」が
特殊相対論のポイントであるということを解説しました。
中でも,「光の速度で動いたり,動きながら光を観察したら
どうなるのか」が鍵になるとお話ししましたが,
今回から具体的に何が起きるのかを皆さんと一緒に
計算してみたいと思います。
使う計算は中学までで学ぶ分数の計算や三平方の定理だけで,
高校数学のベクトル・行列・三角関数などはいりません。
相対性理論の世界は私たちの常識とは相容れない世界ですが,
簡単な計算を試していただくことで
「なるほど,こういうルールで動く世界もあったのか」
と,相対論の世界を「実感」していただくことができると思います。
少し背伸びしてみたい小学生も大歓迎ですので,
ぜひ皆さんでお越し下さい。
予約受付終了
13歳からの相対性理論 第5回・寿命が長くなる? 講座情報
- 講座名
- 13歳からの相対性理論 第5回・寿命が長くなる?定期講座
- 講師
- 小林 晋平講師東京学芸大学教育学部准教授
- 日時
- 2015年7月11日(土)13:30-15:30
- 場所
- 浅草公会堂第三集会室
- 参加費
- 3500円
- 定員
- 20名
『13歳からの相対性理論』について
「アインシュタインの相対性理論によると,この世界は
時間と空間を合わせた4次元というものらしい」
と聞いたことはあっても,「なぜ時間と空間を一緒に
考える必要があるのか」まで知っている人は少ないのではないでしょうか。
「13歳からの特殊相対性理論」では,中高の数学も前提とせず,
「関数」「三平方の定理」「ベクトル」「行列」といった,
特殊相対性理論に必要な数学を一から時間を掛けて説明し,
なぜ4次元になるのか,そして世界一有名と言われる方程式
E=mc^2 がどうして出てくるのか,きちんと理解することを目標とします。
物理や数学ファンの方はもちろん,学生時代に物理・数学を
選択しなかった方や理数系科目が苦手だったという方も,
「相対論は何がしたい学問なのか」そして「物理的実在とは
何か」に注目することで,飛躍的に理解し易くなることを
味わって頂ければと思います。