13歳からの相対性理論 第6回 行列で遊ぼう!〜相対論を見通しよく理解するために〜」

定期講座

小林 晋平講師

13歳からの相対性理論 第6回 行列で遊ぼう!〜相対論を見通しよく理解するために〜」 について

この講座は終了しました。

13歳からの相対性理論

前回の講座でご説明した「時間の遅れ」に限らず,運動する物体の
長さが縮む現象(ローレンツ収縮)や,運動している物体の質量が
変化する現象などが特殊相対論からは導かれますが,
こうした結論を見通しよく表現するにはベクトルと行列という,二つの数学的道具を使うのが便利です.

ベクトルは比較的馴染みもありますが,行列は今や高校数学の
課程からもなくなってしまいました.
しかし行列は計算の規則さえ覚えれば難しいものではありませんし,
その計算規則もとても単純です.しかも相対論に限らず,
理系のあらゆる分野で使われるとても有効な道具でもあります.

今回の講座では,まず行 列がどんな経緯で生まれ,
何の役に立つのかをご紹介し,その上で計算規則を説明します.
次に皆さんに行列の計算に慣れて頂くために,一緒に行列の計算で
遊んで頂こうと思います.
実際に計算して頂くことで,計算規則も大したものではなく
行列など恐るに足らない!ということがおわかり頂けると思います.
併せて行列とベクトルの関係もお話しし,回転や移動といった
様々な「変換」が行列で表現できることをご自分で納得して頂こうと
思っています.

次回の講座では行列とベクトルを使って相対論を見通しよく
理解する方法をご説明します.そのための準備として,
今回の講座では行列を使って計算アソビを楽しんで頂きたいと思います.

予約受付終了

13歳からの相対性理論 第6回 行列で遊ぼう!〜相対論を見通しよく理解するために〜」 講座情報

講座名
13歳からの相対性理論 第6回 行列で遊ぼう!〜相対論を見通しよく理解するために〜」定期講座
講師
小林 晋平講師東京学芸大学教育学部准教授
日時
2015年9月19日(土)
10:00-13:00
場所
古民家富田邸
東京都北区志茂4丁目32-3
参加費
3500
定員
20名

『13歳からの相対性理論』について

「アインシュタインの相対性理論によると,この世界は
時間と空間を合わせた4次元というものらしい」
と聞いたことはあっても,「なぜ時間と空間を一緒に
考える必要があるのか」まで知っている人は少ないのではないでしょうか。
「13歳からの特殊相対性理論」では,中高の数学も前提とせず,
「関数」「三平方の定理」「ベクトル」「行列」といった,
特殊相対性理論に必要な数学を一から時間を掛けて説明し,
なぜ4次元になるのか,そして世界一有名と言われる方程式
E=mc^2 がどうして出てくるのか,きちんと理解することを目標とします。
物理や数学ファンの方はもちろん,学生時代に物理・数学を
選択しなかった方や理数系科目が苦手だったという方も,
「相対論は何がしたい学問なのか」そして「物理的実在とは
何か」に注目することで,飛躍的に理解し易くなることを
味わって頂ければと思います。