薬草とハーブの化学 ~チベット医学の樹の下で現代化学について考える~

新講座

小川康講師

薬草とハーブの化学 ~チベット医学の樹の下で現代化学について考える~ について

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薬草とハーブの化学

どこに薬草を採りにいけばいいのだろうか。いつ、採取すればいいのだろうか。薬は毒にもなるってどういうことなのだろうか。ポリフェノールとタンニンって違うのだろうか。○○に効果があるってどうやって分かるのだろうか。薬草と草との違いってなんだろうか。そもそもケミカルの定義ってなんだろうか? これらの疑問は理科、もしくは簡単な化学を復習すると自分で考えることができるようになる。結論だけを覚えるのではなく、結論にいたる過程を知ればもっと薬草を生活に応用できるようになる。
本講座ではヒマラヤの薬草を題材とし、ヒマラヤと日本、古代と現代、自然と化学とのあいだを縦横無尽に駆け巡ります。

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薬草とハーブの化学 ~チベット医学の樹の下で現代化学について考える~ 講座情報

講座名
薬草とハーブの化学 ~チベット医学の樹の下で現代化学について考える~新講座
講師
小川康講師薬剤師 チベット医
日時
2016年4月2日(土)
13:30-15:30
場所
浅草公会堂第三集会室
参加費
3500
定員
定員未定

『薬草とハーブの化学』について

あまりにも上手く出来すぎている。トリカブトの毒を矢に塗って射れば動物は死ぬが、その肉を煮れば毒成分アコニチンは加水分解されてしまうとは。マラリアの特効薬キニーネは南米アンデス山麓の一部に群生するキナの木から発見されたが、これもまた、なぜその木だけに特別な成分が宿っていたのだろうか。白柳の樹皮にサリチル酸という抗炎症成分が含まれ、さらに酢酸を加えるとアスピリンが合成できるなんて、大自然はなぜこうも用意周到なのだろうか。コーヒーから採れるカフェインも、麻黄から抽出されるエフェドリン(喘息薬)も、あまりにも話がうまく出来すぎていると感じるときがある。そもそも、古代の人々はどのようにして、現代化学に通じる知見を得ることができたのだろうか。
本講座では八世紀に編纂されたチベット医学聖典『四部医典』を題材とし、薬草と化学、すなわち、ナチュラルとケミカルの関係について迫っていきます。いっしょに「くすり・薬」について考えましょう。